腰痛談義

腰痛の悩み

お仕事の情報交換をしに出かけた先で
ある女性の方と腰痛の話になりました。

「正月にひどい腰痛になってしまって…。
もう、動くこともできなくて」

整形外科で「とにかくこの痛みを取ってください」と懇願し、
注射と痛み止めを処方してもらったこと。

そして、少し動けるようにはなったものの、
まだ鈍い痛みが続いていること。

「小田さん、ちょっと聞いてください。」

尋ねるということは、
早く治したいという切実な願いと、
「治らなかったらどうしよう」
という不安が、複雑に絡み合っていたと推察します。

きっと、この文章を読んでいるあなたも、
同じような気持ちを経験したことがあるかもしれません。

本当の障壁は
「痛み」ではなく
「不安」
という呪い

「腰が痛いから動けない」。

それは紛れもない事実です。

しかし、理学療法士として多くの方と向き合ってきた経験から、
確信していることがあります。

本当に人の心を縛り付け、行動を止めてしまうもの。
それは、痛みそのものよりも、

「この痛みは、いつまで続くんだろう」

「もし治らなかったら、私の人生はどうなってしまうんだろう」

という、まだ見ぬ未来への想像です。
それは時に、妄想と言ってもいいかもしれませんね。


体に絡みついた恐怖や不安という感情。

それが、本来「 1 」であるはずの痛みを、
「 10 」にも「 100 」にも感じさせてしまう。

私は、そんな「痛みの呪い」に苦しむ方を、
これまで何人も見てきました。

そして、この【不安」や「恐怖」こそが、
腰痛を慢性化させる大きな要因である
】ことも、
近年の研究や『腰痛診療ガイドライン』で指摘されています。

だからこそ、私はその方に、知っておくべき「事実」を伝えました。


「実は、腰痛ガイドラインでは、これまでの常識とは少し違うことが言われているんですよ」

「まず、ぎっくり腰などの【急性腰痛に対して、安静は必ずしも有効な治療法ではない】とされています。

ある研究では、
【安静にするより、可能な範囲で普段通りの生活を続けた方が、
回復が早い】
という結果も出ています」

「さらに驚くかもしれませんが、
【むしろ、安静にしすぎると、かえって回復が遅れたり、
慢性化しやすくなったりする】

ことも分かっているんです。

炎症はとうに治っているのに、
『痛い』という感覚だけが脳に記憶されてしまうのですね」

「そして、3ヶ月以上痛みが続く【慢性腰痛に対しては、運動療法を行うことを強く推奨する】と明記されています」

もちろん、無理に動く必要はありません。

しかし、多くの研究データが
【「痛みがあっても、無理のない範囲で動いたほうがいい」】という事実を教えてくれています。

問題は腰そのものではなく、
「痛みという現象と、どう向き合うか」。

自身の心持ちがいかに大事か、
ということをお伝えしました。

私が提供できる治療薬は「安心」

「やっぱり、専門の方に聞いてみるものですね…。
お医者様はいつもお忙しそうで、
こんなにゆっくりお話をする時間もないですしね」

その言葉に、私はこのブログを記載しながら、気付かされました。
大きな学びがありました。

注射や薬といった「治療」はもちろん大切です。
しかし、それと同じくらい 
「正しい情報」と「あなたは大丈夫だ」 という
専門家からの保証 
も、重要な『治療薬』なのではないか。

この治療薬こそが、
「不安や恐怖」という心の痛みに最もよく効く、
「安心」という名の薬になるのかもしれない。

あなたの体は、
あなたが行動した瞬間から変わり始める

一般的な腰痛は、命に関わる病気ではありません。
必ず、良くなります。


だからこそ、視点を少しだけ変えてみることが大切になります。

「この腰痛と、どう付き合っていくか?」
「痛みがあっても、どんな人生を選びたいか?」

ちなみに私自身、腰痛を経験したときは、
敢えて
走りに行ったり、
早足で散歩をしたり、
時には登山に出かけたりと、
「能動的に動く」選択をしてきました。

もちろん、
治療や痛み止めを否定するつもりは一切ありません。

それもまた、あなたを守るための大切な選択肢です。

しかし、もう一つ、
あなたの中に眠っている力強い選択肢があることを、
ぜひ知ってほしいのです。

もし今、あなたが
「動くのが怖い」
「このまま治らなかったらどうしよう」という恐怖の中にいるのなら、
その気持ちは、決して間違いではありません。

ただ、これだけは忘れないで欲しいのです。

あなたの体は、あなたが思うよりずっと強いし、
強くなれます。

もっと、ご自身の体を信じてあげてください。

痛みがあっても、あなたの人生は、あなたが選べる。

そして、あなたの体は、
あなたが「行動した」その瞬間から、
確実に変わり始めます。

もちろん、腰痛の種類によって
やっていいこと。悪いこと。
があるので、お医者さんの指導は受けてくださいね。

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    腰痛談義” に対して2件のコメントがあります。

    1. 島塚 美香 より:

      こんばんは😃🌃
      すごく頷きながら読んでしまいました!
      ホントに身体中の痛みに不安しかなく、、動くことに自分で制限している気がします。

      青山さんの変わりように、ピラティスに期待してて、時間を作ってやってみたいんですが、少しそれも不安有りです!

      1. 喜楽結 より:

        コメントありがとうございます。
        丁寧に読んでくださって、ありがとうございます。

        身体中の痛みの不安。
        不安があるまま動けなくなってしまう感覚、
        とても自然なことだと思います。
        むしろ、それだけ身体を大切にされている証拠だと感じます。

        ピラティスも、
        「頑張る」より
        「安心して動くため」の時間でいいと思っています。
        もちろん、身体を動かし始めれば、多少の筋肉痛も出るかもしれません。
        不安がある状態で無理に始めなくても大丈夫ですし、
        もしやってみるなら、
        「できることだけ」からで十分だと思います。

        みなさま,その積み重ねだと思います。
        不安なことがあれば、また聞いて下さいね。

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